本当にファンに愛される球団とは…
1.はじめに…
近鉄バファローズと、オリックスブルーウェーブの合併が発表になったとき、殊に近鉄経営陣は「赤字の垂れ流し」という言葉を使っていた。また、オリックスのオーナーも「1リーグの必要性」や「球団数が多い」の理論を展開した。当時の論調では、概ね「プロ野球なんて、赤字の温床」「パリーグは儲からないのは仕方ない」「日本は球団が多過ぎる」というのが、プロ野球を経営する立場の方々からの、アプローチだったと思う。結果的に、2リーグ12球団という形で、2005年も運営されたのだが、当初から「これで本当に良かったのか?」という論調もあった。
私もそれについて、要は「日本のプロ野球の適正規模」のようなものは、正直判らなかった。で、もうどうでも良いことかも知れないが、しかし、やはり気になるのが「2004年騒動の『顛末』」である。
実際、2005年に於いて、その顛末は見えない。それどころか、その方向性も見えない。相変わらず、それなりに責任のある立場の方々が、好き勝手に発言している。で、私は結局のところ、例えばJリーグなら「川淵三郎」さんや、女子プロゴルフなら「樋口久子」さんがトップに君臨しているように、通常のスポーツ界は、その競技出身者が最高決定権を持っているのが普通であるし、あの堅苦しい相撲界だって、歴代名のある方が「理事長」になっている。それに比べ、日本で一番人気のあるスポーツであるプロ野球が、連盟のトップはおろか、各球団のトップですら「素人」ばかり。よって、本人達は良かれと思った行動でも、ファンの支持を得られない。はっきり言って、2005年の状態では、巨人・阪神は言うに及ばず、楽天・オリックスはもちろん、ほぼ全球団のフロントの馬鹿さ加減には呆れてしまった。もしかしたら、球団なんか持ちたくない企業もあるかも知れないし、悪いけど辞めた方がファンは喜ぶ企業もある。
もちろん、ファンの理解を得るということは、非常に難しいことだと思うし、一筋縄では行かない。例えばロッテだが、勝てば官軍で、何もかも上手く行った感もありそうだが、この球団が2004年には積極的に10球団1リーグが相応しいとして、ダイエーに合併を働きかけた事実は忘れてはなるまい。もちろん、あれから「反省した」ようなこともあるだろうし、実際頑張ってみて、結果が伴った喜びを得たこともあろうから、同じ過ちを犯すことはないだろうが、風向きが変れば再び「ファンを無視」するのが野球界であると、私は思っている。また楽天は、最下位は仕方ないにしても、仙台に多くのファンを得ました、球団経営は黒字になりました。それはいいけど、東北と名付けた以上、宮城県以外のファンをどう扱うの?巨人・阪神以外のセリーグ球団は、交流戦により年間たかだか3試合巨人戦が減って、赤字に転落してしまうほど、脆弱な経営だったの?
悪いけど、こんなことではまた、マイナスのイメージでの「球界再編」の動きが、出てくる可能性は高いですよ。それと、球団がある各自治体は、球団に対して協力的なところと、そうでないところの差があり過ぎです。昨年は、千葉県は相互理解を示すようになりましたが、神奈川県や横浜市は最悪です。大阪なんか、もう言うに及ばないどころか、まあいいけど…。
2005年は残念ながら、今まで近鉄バファローズを応援してきたように、言うなれば「いきつけ」の球団の存在は、私から消えてしまい、現存の12球団の中には、それに変る存在はない。で、あれば、もちろん最後の近鉄バファローズに在籍していた選手の行く末を、追うのも良が、それならそれで、今までとは違った楽しみ方をすれば良いと思い、色んな角度からプロ野球を見てきた。それは2006年以降も継続されると思うが、それまでは「近鉄だけ見て、他を見ず」であったが、これからはまず「全体ありき」で見て行きたいと思っている。
だって、もう、あんな辛い思いはしてはいけない。自分の贔屓球団「いきつけ」の球団を失うということは、そのシーズンオフだけ響くのではなく、極端に言えば人生や生き方も、大きく変ってしまうし、物事の価値観や基準も変ってしまう。そして悲しみは、何年も継続するのである。もちろん、私も含めた全ての近鉄バファローズファンが、再び笑顔でプロ野球に接することができることを望むが、同じ思いを各球団のファンにさせてはいけない。ストライキも、あの時は仕方なかったが、もうやってはダメだ。球団の身売りは、慎重に取り計らう必要はあるが、消滅は絶対ダメだ。新球場設立により、同地区内の本拠地移転は良いが、他地域へフランチャイズ移転はダメだ。これらは、本当に、本当にしなければならないのなら、十分に検討の上、本当の意味でファンに納得して貰えた場合には、その可能性もあるかも知れないが、基本的に「その必要はない」という感触は得ている。
全球団、本当に愛される球団として、一定のファンが根付く球団を望み、今年1年は今までの経験と、今年体験することを踏まえて、何らかの結論を出せるよう、ここで書いて行きたいと思います。