2005プロ野球かくあるべし!
1.悪夢の2004年のおさらい
2004年、近鉄・オリックスの合併問題に端を発し、日本プロ野球に多くの問題が噴出した。2005年、不幸なことに、長年応援してきた「近鉄バファローズ」を失った私は、この年のテーマを「異文化体験」と「プロ野球監視」とする。このではこの「プロ野球監視」の一環として、日本プロ野球はかくあるべきを、次々に論じて行きたいと思う。そこで、まず2004年に起った(怒った?)事象を30のキーワードで振り返り、そのとき個人的にどう感じたか、おさらいたいと思う。
キーワード 判定 概 説 1 近鉄・オリックスの合併 反対 プロ野球の最大の目的は、野球文化の普及による、健全なスポーツ社会への寄与であり、経営が苦しければ、身の丈に合う経営をするか、身売りで引き継ぐべき。球団数は、拡大を目指すべきで、縮小はあってはならない。 2 ライブドアへの身売り 賛成 上記のように、球団数は減らすのは愚悪。近鉄には、球団経営をするのが厳しい以上に、近鉄自身にその意思がないのであれば、例えライブドアが短期間保有の可能性があっても、その間ライブドアが別企業に身売りすれば良い話であり、近鉄は身売りすべきであった。 3 1リーグ化 不明 自分自身、2リーグ12球団しか体験していないので、判断がつかない。ただ、現実問題として、セパで格差が開いている以上、何らかの施しが必要だと思う。 4 交流試合 賛成 上記の施しの一部であるが、結果的に対戦カードの多様化がなされ、良かったと思う。 5 フランチャイズ制度 反対 米国のように、国土が広く、州ごとに憲法が施行されていれば効果はあるが、狭い日本ではあまり効果は薄い。それ以上に、各球団が本拠地でファン獲得努力をすべし。 6 ドラフト会議 賛成 戦力均衡や契約金高騰抑制以上に、アマチュア選手にプロ球団を選択させるのはリスクが高く、球団や本人が潰される危険性がある。職業選択の自由や、独禁法に抵触するのであれば、日本プロ野球組織という社団に所属するよう、制度を変えれば良い。 7 逆指名(自由枠) 不明 基本的に、ムダに金がかかることは論外であるが、完全ウェーバーにして、アマチュアで実績のある選手が希望球団に行けず、実績のない選手が希望球団に行けるというのも、変な感じがする。 8 フリーエージェント 賛成 ドラフトで縛っている以上、FAはあってしかるべき。今のFAは、金がかかり過ぎで、本来の選手自身が試合出場を求めての移籍とは、性質を異にしてしまっている。補償金制度や、再契約金制度は、一切廃止とするべき。 9 3軍制 反対 全く論外。現行2軍でも、多くの球団は練習場や試合には、公共施設に使用料を払っているのであり、また現行プロの2軍は、社会人トップチームより弱いのである。 10 プロアマ交流 賛成 何でできないのか?という議論は野暮な話。有望な高校生には、プロ経験者の正しい指導を受けるべきであり、教育的指導と同時進行できるはずで、要はやろうとしていないだけ。 11 企業名露出 賛成 米国のように、地域文化のため、時限立法で税収を集めて球場を立てるようなことは不可能。我が国は、嫌でも民間主導であるから、企業名は問題ない。ただし、地域を考慮しないと廃れることを、企業が理解していればの話である。 12 ネーミングライツ 反対 全く無意味。名義貸しするぐらいなら、売れば良い。 13 仙台新球団 賛成 野球文化が全国に普及するのは、歓迎すべきこと。特に東北地方には、球団がなく、中心都市仙台に球団を設置することは、手順として正しいと思う。 14 オリンピック参加 反対 オリンピックは、自らの都合で行うので、世界スポーツの中心になり得ない。昨年でも、夏休みの真っ只中に行われるという具合で、プロ野球が一番の稼ぎ時であるから、プロが出る必要はない。更に言えば、高校生選抜チームでも創り、予選を戦うのが良く、その結果出場できなくても、一向に構わない。 15 高額年俸 不明 何処までが高額で、何処からが低いのかは不明。一定功績による年俸制の導入が望ましいが、かなり困難な問題である。 16 契約金制度 反対 「契約金」という制度が、全く意味が判らない。新人の支度金であれば、実費を企業が負担するのは当然であるし、それ以上の金が、何故必要なのか。ましてや、FA選手の再契約金などは論外である。 17 サラリーキャップ制度 不明 現行の各球団単位に実施すれば、売上(利益)の一定割合での年俸支給なので、巨人が有利になる。収益分配の方が、優先であると思う。 18 独立リーグ 賛成 四国独立リーグの行く末は、非常に興味深い。今後、各地域に展開されることを期待するが、そこに所属する選手が、近い将来、日本のプロ野球を目指すよう、魅力的なプロにする必要がある。 19 複数年契約 反対 論外。サラリーマンも、単年度で功績査定されるのであるから、野球選手も当然である。 20 最低年俸 賛成 やはり、一定の時間を拘束するのであるし、一軍ともあれば、球団の都合で夜間勤務・出張も多くなるので、その対価は支払うべき。 21 最高減額比率 反対 各球団とも、成績・年数に応じた年俸ガイドラインが必要であり、場合によっては大幅昇給もあれば、大幅減収もあり得る。もし、下げ幅を抑えるなら、逆に上げ幅も抑えるべき。 22 加盟料 反対 悪徳団体排除が主旨だそうだが、その悪徳団体でも、払えば良いのかという議論になる。この制度が、本来入って欲しい団体の足かせになったのも事実。 23 保障金制度 反対 不測の事態に備えた制度であるが、仮に引き起こした場合、社会的にその企業なり団体が、これ以上ない糾弾を受けるのは明白であるので、無意味であると思う。 24 加盟審査 賛成 加盟料・保障金がない替わりに、審査だけは厳重に行う必要がある。これには、現行球団が行うのではなく、しっかりした監査法人が行うべきで、既存球団も一度審査の俎上い載せるべきである。 25 TV放映権一括管理 賛成 これまた米国との比較だが、我が国は地方局より、全国局の方が視聴率が高いので、全国局のみ一括管理すれば良い。そうなると、地方局で地元チームの放映が多くなる。 26 ネット中継配信 不明 現行では、ソフトバンク・楽天などが、先行しそうであるが、すぐに巨人が追随すると思われる。 27 ポスティングシステム 反対 そもそも、日本人選手のメジャー移籍に疑問がある。イチローが、メジャー最多安打を記録するなど、言われるほど日本とメジャーの実力差はない。私は、純粋な日本人選手のみのリーグを希望する。 28 トレード希望 賛成 実現するかしないかは別として、選手としては、より良い環境を求めるのは当然で、所属球団と話合いは大いにすべき。一方で、出場機会に恵まれない選手に、FAとは違った移籍を促す制度は必要だと思う。 29 ストライキ権 反対 選手会の判断であったが、労働組合の色彩があると思えない。ただ、一度やった以上は、選手会は労働組合としての行動を、今後実施する覚悟であると受け取る。 30 収益分配制度 賛成 現状は、巨人・阪神以外は業務純益は出ていないので、全球団が利益を出せる構造が必要であるが、その是正措置として、中央団体による収益分配制度を導入すべき。コンセプトは、売上が多い球団の取り分を多くするのではなく、勝った球団を多くする。 とまあ、こんな感じはあるが、今後これら事象について、NPBや選手会がどうやって解決して行くか、非常に興味があるところである。
今後は、このキーワードを中心に、2005年の事象も踏まえて、書き続けて行きたい。